アラサーOL 水無月の日記

手取り17万。みなづきです。日々思う事など。

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風変わりな美容師

      2017/06/19

風変わりな美容師

 

その美容師は
30代の半ば〜後半くらいか
とにかく私より年上に見えた。

美容院に普段全くと言って良いほど行かない私。
理由は単純、美容院が苦手だからだ。

 

美容院に行って、美容師と話すのがとても苦手だ。
初対面の人と話すのはただでさえ緊張するのに
それを2時間くらい続けないといけないわけで
非常に気疲れしてしまうのだ。

 

そんなこんなで、多分1年くらいは行かなかった気がする。←
髪の毛も自分で染めて、自分で切っていた。
当然イモMAXなのだが、別に巻けばそこまで気にならないのでそのままで来ていた。

 

が・・・

 

ある日、非常に落ち込むことがあり
どうにか気分を変えたくて
髪を綺麗にしようと思ったのだった。

 

そんな訳で、ネットで探したお手頃価格の近所の美容院に向かった。

 

アンケート用紙を渡される。
事前にお客さんの傾向を把握しておいて、

合わせた対応をしてくれるという神がかったシステムである。
これで、私のようなコミュ障もバッチリだ。

 

・本は好きですか?
yes

・会話を楽しみたいですか?
・・・

会話を楽しみたいか・・・?

楽しめるものなら楽しみたい、と正直なところ思った。

これが、
「美容師と会話をするのは苦手ですか?」
とか
「一人で静かに過ごしたいですか?」
とかだったら、迷わずYESなのだが。

 

会話を楽しみたいかと聞かれると・・・・
答え方が非常に難しい。
楽しめるものなら楽しみたいのが人間というものではなかろうか。
ほぼ誘導尋問ではないか。

 

一応本が好きだという問いにはYESにしたので、雑誌は来るであろう。
雑誌を読んでいたら、そこまで話しかけられることもないであろう。

・会話を楽しみたいですか?

私は「?」と書き込んだ。
これが後の悲劇を引き起こすことになる。

 

出てきたのは、文頭で話した通り
私よりも年上だろうという感じの小太りの美容師であった。

美容師というと、細長い体型のオシャレさんをイメージしていた私であったが
このような小太りの年上の男性が担当と知って嬉しくなった。
私はオシャレな人と話すと気後れしてしまって嫌なので
小太りメガネの美容師は親しみやすくてイイネって感じだった。

この日選んだのは、カット+カラー。
どんな髪色にするかなどのリクエストをした。

美容師はその後雑誌を持ってきてくれた。
持ってきてくれた雑誌は
「sweet」「美人百花」「シュプール」
良かった。週刊文春とか渡されなくて。

 

よし、ここまでは順調である。
私はこのまま雑誌を読んだり読まなかったりしているだけで良い。
私は雑誌を手に取った。

とその瞬間
美容師が話しかけてきた。

 

「僕、老けてみられるんすよね」

えっ

しょっぱなから返事をしないときまずい爆弾が飛んできてしまった。

私「え、ええと・・・」

美容師「僕ね、昔はシャツとか好きでよく着てたんです。でもそれだと老けて見られちゃうんすよね」

美容師「僕、27なんすよ」

 

この日、彼は白のニットを着ていた。
彼曰く、この服装にしたら若く見られるようになったという事であった。

完全に年上だと思っていた。
すまん。

「そうなんですかあ・・・はあぁ・・・」
と、よく分からない相槌を打ってしまう私。

・・・

会話もひと段落したところだし、さて雑誌を読もう
と手を伸ばしたところ
また、美容師が口を開いた。

「これでもね、痩せたんです。20キロほど」

えっ

また爆弾が飛んできた。
そしてすごく興味深い話題になってきた。
なんと、以前は100キロ近くあったらしい。

私「ど、どうやって痩せたんですか?」

美容師「単純ですよ。食べないんです」

不健康である。

美容師「食べなきゃ痩せます。俺は、痩せな〜いって言いながらご飯を食べている人嫌いですね!
自分の努力が足りてないだけだし」

私「なるほどぉ・・・まぁ健康には悪そうですが・・・すごいですね。それだけ痩せられたらオシャレも楽しくなりますよね」

美容師「そうなんですよ!もうどの服もサイズ感がね、ほら、シャツってダボダボだとダサいすから」

私「ははぁ〜」(うんうんと頷く)

完全に聞き上手な人になってしまっている。
美容師のトークが止まらない。

 

美容師「俺はね、美容師の仕事天職と思ってます!でも・・・
俺ね、不眠症なんですよ。
毎日3時間くらいしか眠れない。
だけど、美容師は俺の天職だから、絶対に辞める気はないんです。
美容師辞めるか、死ぬか・・・
当然でしょ?

死ぬ方を選びますよ

 

美容師、熱弁。
ちょwハサミハサミw
ハサミ危ない。

私「そんな風に思える仕事ができるのって幸せなことですよね」

美容師「いやいや・・・そんな俺でも仕事でお客さんとトラブる事だってあるんすよ?(ドヤ
例えば、お客さんから、こういう風にしてとかってリクエストくるじゃないですか。
でもね・・・いくらリクエストでも、自分で納得できなかったとしたらね、やらない、それ。
美容師としてどうなんだって感じなんすけどね 笑
自分が良いと思えなかったらしたくない

 

私「お、おぉ〜」
・・・頼む!リクエスト通りの髪型にしてくれえ。

 

美容師「それにね、俺って気まぐれなところあって
今日めっちゃ喋ってるじゃないすか
でも全然喋んない日もありますからw

今日これだけ喋っていて次来た時に無言だと
私何か変な事したんじゃないかと心配になるのでやめてほしい。

その後恋愛の話に・・・
今は恋人がいないらしい美容師

美容師「俺はね、付き合ってから振るやつって意味がわかんない。
振るくらいなら付き合うなって思う。
だって、俺は付き合ったら長いし一途だから 」

私「そうなんですね・・・でもそんなに一途なのになぜ別れてしまったのですか?」

 

美容師「振られたんすよ」

私「あっ」

 

美容師「多分・・・理由は・・・俺、彼女に好きとか一切言わないんすよ。
それに、初対面の人に言うのもなんですけど、キスの先に行きたいと思わないんすよね〜

すげー情報がオープン!
でも、普段の愛情表現もなく、夜もないのか・・・
彼女としては愛されてるか不安やわな、と思った。

 

「多分、振られた理由それですねT-T」

 

〜入店から2時間後〜

髪を染めてカットしてさっぱりした私は
疲労を感じながら外に出た。

良い感じにしてくれた気もする・・・。
だが、少しくるくる過ぎる気もする・・・。

リクエストしたら何か怒られそうなので
結局されるがままになってしまった。

 

「俺ね、美容師が天職と思ってますから」

 

疲労を感じたのに
どこか微笑ましい気持ちになるのはなぜだろう。

何だか憎めない
老け顔の美容師さんであった。

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