アラサーOL 水無月の日記

手取り17万。みなづきです。日々思う事など。

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風が吹いた。李さんという女性。

      2017/06/20

風が吹いた。李さんという女性。

 

人は感動的な瞬間に立ち会った時に
「風が吹いた」という表現をする事がある。

 

漫画などでも
恋に落ちた瞬間に風が吹いたと感じるシーンがある。

 

そういったものは、一つの表現としてとらえていて
今まで体感したことは無かったのだが
最近私にも、風が吹くとはこういう事なのかと感じる出来事があった。

 

彼女の名前は李さんといった。
私の勤めている職場に最近入社してきたのである。

 

その日は会社主催のBBQで、私は李さんの存在を知ってはいたが
この集まりで初めてまともに話したのだった。

 

李さんは
腰近くまである長い黒髪を、後ろ髪に一つにまとめた飾らない雰囲気の女性で
その日もそうだった。

後ろにひとつにまとめた髪に、チェックのシャツ、ジーンズにスニーカーを履いていた。
化粧はしていなかったが、化粧が必要ないくらい綺麗な顔をしている。

 

彼女は同じテーブルにに座っていて目が合った。
その瞬間笑顔を向けてくれたので
私は彼女を感じのいい人だと思った。

 

無事にBBQが終わったが
メンバーは雑談をしていて、なかなかその場から動こうとしなかった。

 

李さんは私に「駅まで一緒にいきますか」
と言ってくれたのでそうする事にした。

 

これは「駅まで一緒にいきませんか?」というニュアンスで李さんは言ったのだと顔つきで分かったが
中国や韓国から日本に来ている人は
疑問系をこのように言う事が多い気がする。

 

私と李さんは駅に向かって歩き始めた。
世間話をしているうちに、中国国内における反日感情の話題になった。
李さんは

「中国では反日の教育をしているので日本をよく思っていない人が多い。
実際に来てみないと分からない事が多い。
私は日本に来て日本が大好きになった」

と笑顔で話してくれた。

 

また、中国では国内の食べ物にプラスチックが混ざっていたりするが
加工が巧妙なので食べる人が気づかない。
そういう技術はすごくあるんですよ
と笑いながら言っていた。

 

彼女にとっては母国を悪く言うような話題をふってしまって
申し訳ない思いがあったが、感情的にならず話をしてくれた。

 

私はもっと李さんと話がしたいと思ったので
彼女をお茶に誘ったら、快く応じてくれた。

 

私が「おごりますよ」と言うと、
李さんは一瞬驚いたような嬉しそうな顔をして
「いいんですか、ありがとうございます」と言って
少し悩んでウーロン茶のSサイズを指差した。

でもその後、私が気にせず好きな物を頼んでくださいと言うと
はにかみながらアイスの乗ったオレンジフロートを頼んだ。

 

その後いろんな話をしていた時に
チームで働くことは難しいという話になった。

李さんは今まで一人で仕事をしてきたそうで
今の会社でチームで働くという経験をはじめてしたそうだ。

私もチームで働く事の難しさを感じる事がよくあるので
そういうときは、どうしたらいいんだろうと李さんに聞いてみた。

 

すると、彼女はうーんと悩んだ後で一言

「ケンカするしかないじゃないですか」

と言った。

 

これは語尾が疑問系なので語尾が少し上がったイントネーションになっていて
それがおかしくて私は笑った。
李さんが「ケンカ」なんて男勝りな事を言うのも面白かった。

 

その時に私は風がふいたように感じたのだった。

 

李さんが言いたかった事は
たくさんぶつかり合って、お互いにとって良いやり方を作って行けば良いんじゃないですか?
という事だった。

 

日本に来て日本のオフィスで働く外国人というのは
人柄のいい人が多いように感じる。
精神的なタフさも同時に持ち合わせている。

 

やはり母国を出て、見知らぬ土地でしっかり働いて暮らしている訳だから
持っているエネルギーや意識が全然違うのだろうと思う。

 

全く自分と育ってきた環境や経歴が違う人と話すのは
とても興味深くて楽しかった。

自分の中にある閉塞感に一つ風穴が空いたような
そんな出来事だった。

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