アラサーOL 水無月の日記

手取り17万。みなづきです。日々思う事など。

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壁の向こうに行けなかった人たち

      2017/06/20

壁の向こうに行けなかった人たち

 

私の母が手塚治虫が好きで家にたくさんの手塚マンガがあった。

私も小さな頃からよく読んでいた。
手塚マンガには大人向けのものも多くあるが
そんな中、子供心に好きだった作品に

「どろろ」がある。

 

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どろろというマンガはざっくり言うとこんな内容である。

戦国時代の北陸や能登半島を舞台に妖怪から自分の身体を取り返す旅をする少年・百鬼丸と、泥棒の子供・どろろ。この2人の妖怪との戦いや、乱世の時代の人々との事件を描く。

 

妻夫木聡と柴崎コウが主演で映画にもなっている。
(ただし、原作ファンからの評価は良くない)

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つい最近
「どろろ」が虫プロダクション(手塚治虫のアニメーション制作会社)によってアニメ化されていた事を知り興味がわいた。

なんとYouTubeでも一部見る事ができる!!!
(youtubeに載っていない回もここのサイトで紹介してくれている→http://retoro311.blog.fc2.com/blog-entry-52.html

 

どろろの相棒である百鬼丸という少年は、天下統一の野望を燃やす父親により、妖怪達への生け贄にされてしまい
体の48カ所を奪われて生まれてくる。

百鬼丸の両親は、彼を「化け物」と呼び川に流してしまうが、そんな赤ん坊である百鬼丸をある医者の寿海(じゅかい)が拾ってくれて立派に育て上げてくれるのである。

体の多くの部分を失くして生まれてきた少年が、体を取り戻すという話なので
当時は障がい者差別だという事で問題になったりしたらしい。
実際にアニメの中では「かたわ」などの、今では差別用語になっている言葉も多く出てくる。

 

でも、手塚治虫がこのマンガを通して障がい者を差別しているかというと、実際はそうではない。
むしろ、どんな境遇であってもたくましく生きる百鬼丸に勇気を貰ったりもするわけで。
差別だとかいう人は、どろろをしっかり読み込んでくれよな!と思う。

 

百鬼丸が美形でかっこいいので萌えるわ〜。
どろろも可愛いし!!!

 

「どろろ」のなかで「ばんもんの巻」という話があって
ばんもんという名の壁を隔てて、ある村が二人の領主によって分断されている。
その壁を超えて入ってきた人は、スパイと見なされて殺されてしまうので人々は自由に行き来する事ができない。

 

だが、元々一つの村だったため、壁の向こう側に知り合いや友達がいる。
この「ばんもんの巻」では、壁によって両親とばらばらになってしまった少年とどろろの交流を描いている。

 

この話は1980年に発売されている単行本に収録されていて
モチーフとなったのは「ベルリンの壁」である。

ベルリンの壁(ベルリンのかべ、ドイツ語: Berliner Mauer)は、冷戦の真っ只中にあった1961年8月13日にドイツ民主共和国(東ドイツ)政府によって建設された、西ベルリンを包囲する壁である。1989年11月10日に破壊され、1990年10月3日に東西ドイツが再統一されるまで、この壁がドイツ分断や冷戦の象徴となった。

 

ベルリンの壁って61年から89年まで、28年間も続いていたのか…。
今知った。
もっと短いと思っていた…。

 

ジャーナリストの池上彰さんは、ベルリンの壁が崩壊して人々が壁に集まり喜びながら抱き合う姿を
リアルタイムでニュースで見て涙したらしい。

池上さんの優しさと感受性が伝わってくる良いエピソードである。
かくいう私も、当時のニュースをネットで見て泣いてしまった。
本当に感動的なシーンで…。

また「ばんもん」というのも韓国と北朝鮮の軍事境界線上にある「冷戦の最前線」とされる「板門店」をモチーフにしている。

手塚治虫の世界情勢への関心と、強い反戦メッセージの伝わってくる作品である。

色々と堅苦しい事を書いてしまいましたが
興味のある方は読んでみてください〜。

 


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