アラサーOL 水無月の日記

手取り17万。みなづきです。日々思う事など。

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【マンガ感想】岳 石塚 真一

      2017/07/03

【マンガ感想】岳  石塚 真一

 

岳という作品は、ざっくりいうと
山で暮らすクライマー、島崎三歩が遭難者の救助をする
という話です。

 

小栗旬さんと長澤まさみさん主演で、映画化もしてたので
実はずっと気になっていた作品です。

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ちなみに、
私は山登りが好きではありません。
疲れるし汗もかくし、日焼けもするし。
好んで山登りする人の気持ちも分かりませんでした。

 

岳も、山なんて漫画のテーマとしては、地味だなあと
正直なところ思っていたので、なかなか手に取らずにいたのです。

 

ですが、読み始めてすぐに
そのイメージは覆されました。

 

まず、扉絵がすごく良いんです。
崖の様な場所に座って
大きな月を見ながらコーヒーを飲む三歩。
コーヒーむっちゃおいしそう~~~~~~~~~~~~~!!!

なんかこの1枚を見たとき
すごくいいなぁと。私もこういう経験をしてみたいなぁ
そんな気持ちになりました。

 

1巻に収録されている
「クイズ」という話が私はとても好きです。

非常に説明しづらいストーリーなんです。
明確な起承転結があるわけでもなく
ただ淡々と、こんなことがあったんだ、というふうに進んでいくのです。

山を愛していたのに、高山病の発症で
高い山がのぼれなくなってしまった友人のスコット。

目的地があるのかないのか良く分からない、不思議なヒッチハイカーの老人。
そんな回想シーンを交えて、物語は淡々と進んでいきます。

スコットのセリフで好きなのがあります。

「できる限り高い山を、できる限り難しいルートで。
ずーっとそうやって登ってきただろ。」

「自分がこうなって始めて感じるよ。
低い山も楽しかったなって」

高山病で、高い山を登るのが難しくなったスコットが言ったセリフです。
自分を納得させているような、過去を懐かしむような
切ないセリフで、すごく心に残りました。

そして、スコットは二ヶ月後、山で消息を絶ってしまいます。

 

三歩にとっては、とても辛い出来事だったに違いありません。
そしてもう一つ好きなセリフがラストシーン。

「山に捨てても、怒られないもの知ってる?」

「ゴミと命以外、ぜーんぶ!」

これは、遭難した登山者を助けた後の、主人公の三歩の台詞です。

 

今まで自分の中にくすぶっていたもの、怒り、悲しみ、ふがいなさ、やるせなさ…
そんなものは全部、山においてきてしまえ、と。

これはもしかしたら、
三歩自身も、が自分に言い聞かせたかった台詞かもしれない。

 

さらには
ラストの「俺は日本に帰ってきた」のモノローグは
散歩が友人の死を乗り越えた(乗り越えようと決意した)
という事を示しているのかもしれません。
(このシーンの前に、
三歩が「戻る場所は決めてない。自分もあのヒッチハイカーみたいなもんだ」というシーンがあるので。)

すごいラストシーンですよこれは。
この話を読み終わった時、冗談じゃなくて、じーんと…
身体が芯から震えるのが分かりました。

なんでこんな話が作れるんだろうと…。
ただただ…感動。

 

この作品の良いところは
作者も、主人公の三歩も山を本当に愛しているんだなと言う事が伝わってくる。
また、山の危険もこれでもかというくらい、ちゃんと書いている所。

どの話も、涙なくしては読めないです。
ほんと良い作品です。
人生に疲れた方には、是非読んでほしい。

心がじんわりと温まる、癒しに溢れた作品ですよ。
寝る前に1話ずつ読むのもオススメです。

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