アラサーOL 水無月の日記

手取り17万。みなづきです。日々思う事など。

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映画「キャタピラー」

      2017/11/19

映画「キャタピラー」

 

「キャタピラー」観たよ。
Loft地下の、テアトル梅田で。
従業員が丁寧で、綺麗な、少人数収容の小さな映画館だった。

ネタバレ感想行きます。

私は、この作品は、江戸川乱歩の「芋虫」をベースに作ってあると思っていたか
ら、結構違うので、その辺は残念でした。

若松監督「キャタピラー」のテーマは戦争。

江戸川乱歩「芋虫」のテーマは肉欲と愛情。

「戦争で四肢を失った夫が帰って来た」

という「掴み」は同じですが、それによって訴えかけたいものが、作者ごとに違
う、ということでしょう。

「キャタピラー」のストーリーとしては、

時は戦時中。田舎。
戦争で四肢を失って帰還した夫を、しげ子は「軍神の妻」としてかいがいしく世
話を続ける。
まわりは、そんなしげ子を褒めたたえるが、しげ子はさも当たり前のように言う

「お国のためですから」

しかし、一見無問題に見えた夫婦だが、しげ子の心のなかにはどんどんと、
鬱屈した想いが貯まっていった。
しげ子は、夫のことを愛していなかった。
夫が五体満足の時には、「うまずめ」と罵られ、無理矢理犯された。
そして、夫が帰ってきたと思ったら、死ぬまで続くであろう「介護」。

私はなんのために生きているんだろうか。
周りは、私や夫を軍神と崇めるが、そんなものは、なんの価値があるのだろう…

夫は、喋れない、動けない、聞こえない、
ただ、食べて、出して、寝て、性交するだけ…。

床をはい回る、この醜い無力な「芋虫」が軍神?

世間の見ている価値観は、なんと下らなく、不安定なものなのだろう…。

しげ子は、この自分の不安や、やりきれなさを、
性交の快感をもって逃げ場にしようと試みる。

だが、夫は、自分が慰みものにされていることに気付く。
そして、戦場で自分が、犯し、殺していった女たちの境遇と重ね合わせて、
罪の意識に苦しみ、性交ができない体になってしまう。

しげ子は逃げ場を無くし、その怒りは夫に向かう。怒りに任せて、無理矢理食べ
物を口に突っ込んだりする。
ひどいことをしてしまう自分を恐ろしく思った。
本当に辛いのは、四肢も無くし、話すこともできない、この人のほうなのに…。
しげ子は、「二人でどうにかやって行こうね」
と、夫を抱きしめる。

そして、広島、長崎に原爆が投下。
戦争が終わる。

しげ子は、バンザイと喜ぶ。

唯一「軍神」であることに縋りながら生きていた夫は、
田んぼに身投げして自殺する。

そんな感じの話だったと思います。(多分)
なんせ…一回観ただけではとうてい理解できないくらい
難しい映画でした。
精一杯頭整理して
やっと理解出来てきた?みたいな感じ。

客層は、女性が多かったですね。30~40代くらいの。
寺島しのぶさんの演技は良かったです。
この人の顔って、日本的じゃないですか。
「キャタピラー」は、すっぴんで演じたそうですよ。リアリティを出すために。
やっぱしみとかありましたよ。
女優魂に脱帽!表情もいいです。

ただ、戦争の悲惨さを出すために、「四肢を失った夫」を使うっていうのは…
若干、直接過ぎやしませんか?
悲惨さをもろ打ち出しすぎっていうか。
泥臭すぎるねん。
「芋虫」は、なんや言っても…どっか優美なんですよね。
そういう、耽美さが一切無かったから、なんかね…。
若干説教臭くなっちゃうかな。
あとさあ、なんでタイトルが「キャタピラー」なんやろな。
「芋虫」でええやん。
そっちのほうがインパクトあるし。
変に英語使って、ぼかそうとするのって、良くないよな。

やっぱり、テーマが愛情とかのほうが、私は深い気がしたんですけど。
単にどっちを先に見たかの問題かなあ。

「ユルス」

はちなみに無かった。

んーーー残念…。

やっぱ、丸尾末広の「芋虫」が最強です。

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