アラサーOL 水無月の日記

手取り17万。みなづきです。日々思う事など。

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人のセックスを笑うな+恋愛論

      2017/11/12

人のセックスを笑うな+恋愛論

 

※非常に個人的な感想と恋愛論なのでそれを了承した上でお読み下さい。

こんなもんか、と思った。
こんなもんだ、とも思った。

単純な小説です。
美術の専門学校の教師、「ユリちゃん」とその教え子の「オレ」
当たり前のように恋がはじまって、いつのまにか終わってしまう。

親友がいて、その友達の女の子がいて(ユリとうまく行ってない時はちょっと気になったりする。)自分が居て、ユリが居て、決まらない進路があって、いつのまにか心が離れていく彼女がいて、誕生日が来て、仲間と将来の話なんかして、そんな感じで終わります。

この小説を読んで最初に思った事は、
ほとんど心情描写がない、ということです。
起った事だけを書いている。

たとえば、えんちゃんという女の子に主人公がふいにキスしてしまうシーンがあるのですが、それはユリとあまりうまく行っていないから、えんちゃんのことがとても可愛いと感じたからキスをしてしまう、というシーンなのです。

普通なら、そのへんの心の移り変わりなんかを書くもんじゃないのかなと思ったんですが、
この小説はそれがない。急にくる。

だから全体的にとても淡白な印象を受けます。読み終わった後の物悲しさとかもないです。むしろ爽やかな読後感です。これが
「現実ってそんなもんだよなあ」
という感想の所以かもしれない。
変にねちねちしていないのが結構私は好きですね。

そして告白するシーン一つしかない。
(はじめのほうでユリが主人公に告白する)
好きだとか愛してるとか言わない。

印象的だった文があります。

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これが恋なのかも、もはやわからなかった。ただ身近にいる人に優しさを注ぎたい気分なのかもしれない。
ユリとずっと一緒にいるのだ、と思うそばから、オレの運命の女は他にいる、それまでの繋ぎだ、とも思う。
べつに愛というのではなく、ただの執着だとも、思う。
燃えている火はいつか消えるものだ。それゆえに、燃やさずに静かに仲良くはいられないものか、と願う。
しかし、心臓が燃えていないなら、生きていても仕方ない。
恋だとも、愛だとも、名前のつかない、ユリへの愛しさがオレを駆り立てた。
訳もわからず情熱的だった。

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この感覚はリアルですよね。

「しかし、心臓が燃えていないなら、生きていても仕方ない。」
この一文いいですね。全くその通りです。

愛か恋か執着か同情か意地かもう訳が分からないけど
今あなたと一緒に居たいのだ。という気持ちは、何でしょうか?
私はこれこそが愛だと思います。

これこそが愛だ恋だとはっきり言い切れる恋愛というのはしたことがない。
いつも何かが混じり合ってぐちゃぐちゃだ。

私は「運命の○○」なんていう概念は持っていないです。すべてはタイミングであり、偶然の重なり合いだと思います。

一通りの恋愛が終わった後、「あなたは僕の運命の人じゃなかったってことだね」とか言われたらちょっと、え、ってなりますね。

こんな失礼な発言もない。人と人の人生の一部分がこすれ合った、それってむちゃくちゃ貴重なことで、愛しい事で、充分運命的な人生のワンシーンだと思います。運命の人がいるとするのなら、それは一人ではない。心の皮の薄くて赤い部分を見せる事のできる相手など、どうせそう何人もいないのだから。

たまに結婚前提で恋愛を考える人とかいますけど、私に言わせてみるとそう言う人は極度の夢見がちか打算主義者のどちらかだと思います。結婚と恋愛は絶対に別物だと思います。

私の思う純度の高い恋愛とは、いかに現実的な価値観が介入しないか、にかかっていると思います。

分かりやすい例で行くとお金ですね。相手に対して物質を期待しないということです。無償の愛と言いますか、見返りを期待しないで与えたいという気持ちって凄く素敵やし、大切なものやと思います。

“いつごろから恋が終わっていたのか、今となってはわからない”

これも「人の~」の中の一部分ですが、
ありきたりではあるけど印象的な文やと思いました。
恋愛は「これがおわりだ」と思って終わるものではない。
いつのまにか終わっている。
そしていつのまにか始まる。

好きだとか愛してるとかいう言葉は本当はいらないと思う。

あれはただの恋愛を盛り上げるためにあるワードなだけで、
恋愛とはそんな言葉を口にするしない関係無しに、はじまる時ははじまっていて終わる時は終わっている。

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